約 1,384,617 件
https://w.atwiki.jp/cardxyz/pages/724.html
スコール [[サポート]]カード コスト N2 [[フィールド]]全体に水属性1[[ダメージ]]。 更新者 鴉乃 全体にダメージを与えるカード。 当然、自分にも被害は来るので使いどころは結構重要。 相手がHPの低めのトークン、サポートキャラを展開しているときに使用すると効果大。 また、水の妖精 アクアなんかとのコンボも中々。
https://w.atwiki.jp/dq10_dictionary/pages/2064.html
概要 海賊のような格好のオオカミのモンスター。 色違いに【さんぞくウルフ】と【サマーウルフ】と【サードンの手下】?がいる。 ラーディス王島とオルッパ地下洞窟に出現。 後者の方が密集しているため、狩るならオルッパがお勧め。 この種の特徴として落とし穴を掘って行動を妨害してくる。恐らく落とし穴を体験するのは初めてだろう。 サポートだと落とし穴の対応に困るが、他には通常攻撃しかしてこないので、周辺のモンスターより高めの攻撃力に気をつければ怖くはない。 判断力が高いのかプレイヤーが強いと逃げ出すこともあるが、 こちらを弱いと判断したら猛スピードで追いかけてくる。 ラーディス王島は低いレベルの冒険者がよく行くので、迂闊に近寄ってしまい痛い目を見た経験者は多い。 能力はさんぞくウルフと殆ど変わらないが、図鑑の順番を見るに、こいつが下位種の模様。 ドッグなので余計そう感じる。Ver1.0の時点ではシードッグの方が僅かに上位であった。 因みに初登場のⅤではさんぞくウルフの上位種であった。 海のみ出現するモンスターだったが、オルッパには海など無くもはや名前詐欺のレベル。
https://w.atwiki.jp/srwz2nd/pages/256.html
改造 機体改造一覧表HP EN 装甲値 運動性 照準値 武器改造一覧表費用 上昇値 フル改造ボーナス 機体別各種改造一覧 改造 1周目~3周目までは10段階改造。4周目以降は15段階改造可能になる。 機体改造の費用は全機体一律。HP、EN、装甲値は機体によって上昇値が異なる。 武器改造の費用、上昇値は機体によって異なる。武器の上昇値は機体毎に一律だが、一部の武器は上昇値が異なる。ダイターン3:上昇値B。『無敵コンビネーション』のみ上昇値C。 ガウェイン:上昇値E。『ハドロン砲(MAP)』のみ上昇値B。 ガウェイン、月光号以外のMAP兵器:上昇値A。 一部の機体は改造の共有・引き継ぎ有り。 改造引き継ぎ 参照。 引継ぎ先の機体がフル改造ボーナスで取得したジャミング機能を有してる場合は、フル改造ボーナスがリセットされ再度取得可能 機体改造一覧表 HP 改造段階 費用 上昇値 A B C D 計 計 計 計 計 1 2000 2000 +250 +250 +300 +300 +350 +350 +500 +500 2 4000 6000 +250 +500 +300 +600 +350 +700 +500 +1000 3 6000 12000 +250 +750 +300 +900 +350 +1050 +500 +1500 4 8000 20000 +250 +1000 +300 +1200 +350 +1400 +500 +2000 5 10000 30000 +250 +1250 +300 +1500 +350 +1750 +500 +2500 6 10000 40000 +250 +1500 +300 +1800 +350 +2100 +500 +3000 7 15000 55000 +250 +1750 +300 +2100 +350 +2450 +500 +3500 8 15000 70000 +250 +2000 +300 +2400 +350 +2800 +500 +4000 9 15000 85000 +250 +2250 +300 +2700 +350 +3150 +500 +4500 10 15000 100000 +250 +2500 +300 +3000 +350 +3500 +500 +5000 11 10000 110000 +250 +2750 +300 +3300 +350 +3850 +500 +5500 12 10000 120000 +250 +3000 +300 +3600 +350 +4200 +500 +6000 13 10000 130000 +250 +3250 +300 +3900 +350 +4550 +500 +6500 14 10000 140000 +250 +3500 +300 +4200 +350 +4900 +500 +7000 15 10000 150000 +250 +3750 +300 +4500 +350 +5250 +500 +7500 EN 改造段階 費用 上昇値 A B 計 計 計 1 2000 2000 +10 +10 +15 +15 2 3000 5000 +10 +20 +15 +30 3 5000 10000 +10 +30 +15 +45 4 5000 15000 +10 +40 +15 +60 5 5000 20000 +10 +50 +15 +75 6 10000 30000 +10 +60 +15 +90 7 10000 40000 +10 +70 +15 +105 8 15000 55000 +10 +80 +15 +120 9 15000 70000 +10 +90 +15 +135 10 15000 85000 +10 +100 +15 +150 11 10000 95000 +10 +110 +15 +165 12 10000 105000 +10 +120 +15 +180 13 10000 115000 +10 +130 +15 +195 14 10000 125000 +10 +140 +15 +210 15 10000 135000 +10 +150 +15 +225 装甲値 改造段階 費用 上昇値 A B 計 計 計 1 2000 2000 +60 +60 +70 +70 2 4000 6000 +60 +120 +70 +140 3 6000 12000 +60 +180 +70 +210 4 8000 20000 +60 +240 +70 +280 5 10000 30000 +60 +300 +70 +350 6 10000 40000 +60 +360 +70 +420 7 15000 55000 +60 +420 +70 +490 8 15000 70000 +60 +480 +70 +560 9 15000 85000 +60 +540 +70 +630 10 15000 100000 +60 +600 +70 +700 11 10000 110000 +60 +660 +70 +770 12 10000 120000 +60 +720 +70 +840 13 10000 130000 +60 +780 +70 +910 14 10000 140000 +60 +840 +70 +980 15 10000 150000 +60 +900 +70 +1050 運動性 改造段階 費用 上昇値 計 計 1 2000 2000 +5 +5 2 4000 6000 +5 +10 3 6000 12000 +5 +15 4 8000 20000 +5 +20 5 10000 30000 +5 +25 6 10000 40000 +5 +30 7 15000 55000 +5 +35 8 15000 70000 +5 +40 9 15000 85000 +5 +45 10 15000 100000 +5 +50 11 10000 110000 +5 +55 12 10000 120000 +5 +60 13 10000 130000 +5 +65 14 10000 140000 +5 +70 15 10000 150000 +5 +75 照準値 改造段階 費用 上昇値 計 計 1 2000 2000 +6 +6 2 3000 5000 +6 +12 3 5000 10000 +6 +18 4 5000 15000 +6 +24 5 5000 20000 +6 +30 6 10000 30000 +6 +36 7 10000 40000 +6 +42 8 15000 55000 +6 +48 9 15000 70000 +6 +54 10 15000 85000 +6 +60 11 10000 95000 +6 +66 12 10000 105000 +6 +72 13 10000 115000 +6 +78 14 10000 125000 +6 +84 15 10000 135000 +6 +90 武器改造一覧表 費用 改造段階 A B C D 計 計 計 計 1 8000 8000 10000 10000 12000 12000 16000 16000 2 11000 19000 14000 24000 17000 29000 24000 40000 3 15000 34000 19000 43000 23000 52000 32000 72000 4 20000 54000 25000 68000 30000 82000 40000 112000 5 26000 80000 32000 100000 38000 120000 48000 160000 6 33000 113000 40000 140000 47000 167000 56000 216000 7 41000 154000 49000 189000 57000 224000 64000 280000 8 50000 204000 59000 248000 68000 292000 72000 352000 9 60000 264000 70000 318000 80000 382000 80000 432000 10 71000 335000 82000 400000 93000 465000 88000 520000 11 80000 415000 80000 480000 90000 555000 100000 620000 12 80000 495000 80000 560000 90000 645000 100000 720000 13 80000 575000 80000 640000 90000 735000 100000 820000 14 80000 655000 80000 720000 90000 825000 100000 920000 15 80000 735000 80000 800000 90000 915000 100000 1020000 上昇値 改造段階 A B C D E 計 計 計 計 計 1 +50 +50 +100 +100 +100 +100 +100 +100 +100 +100 2 +50 +100 +100 +200 +100 +200 +100 +200 +100 +200 3 +50 +150 +100 +300 +100 +300 +100 +300 +100 +300 4 +50 +200 +100 +400 +150 +450 +200 +500 +200 +500 5 +100 +300 +100 +500 +150 +600 +200 +700 +200 +700 6 +100 +400 +150 +650 +150 +750 +200 +900 +200 +900 7 +100 +500 +150 +800 +200 +950 +200 +1100 +300 +1200 8 +100 +600 +200 +1000 +200 +1150 +200 +1300 +300 +1500 9 +100 +700 +200 +1200 +200 +1350 +300 +1600 +300 +1800 10 +100 +800 +200 +1400 +250 +1600 +300 +1900 +300 +2100 11 +200 +1000 +300 +1700 +300 +1900 +300 +2200 +300 +2400 12 +200 +1200 +300 +2000 +300 +2200 +300 +2500 +300 +2700 13 +200 +1400 +300 +2300 +300 +2500 +300 +2800 +300 +3000 14 +200 +1600 +300 +2600 +300 +2800 +300 +3100 +300 +3300 15 +200 +1800 +300 +2900 +300 +3100 +300 +3400 +300 +3600 フル改造ボーナス 機体改造度を100%(武器改造度は含まない)にすると、機体毎のカスタムボーナス獲得後、以下の一つからフル改造ボーナスを選択できる。各ステータス+10%はカスタムボーナスの加算分も含む。最大HP+10% 最大EN+10% 運動性+10% 照準値+10% 装甲+10% 移動力+1 特殊能力『ジャミング機能』付与 機体・武器の地形適応【空】を全てSにする 機体・武器の地形適応【陸】を全てSにする 機体・武器の地形適応【海】を全てSにする 機体・武器の地形適応【宇】を全てSにする バリア・アーマー発動時のEN消費0 マップ兵器/射程1以外の武器の射程+1 全ての武器クリティカル補正+10% 機体別各種改造一覧 機体名 機体改造 武器改造 HP EN 装甲値 費用 上昇値 ザンボット3 C A A C ダイターン3 C A A C B『無敵コンビネーション』C トライダーG7 C A A C シャトル B A A B ゴッドシグマ C A A C バルディオス C A A C ガイヤーゴッドマーズ C A A C コスモクラッシャー B A A B D ウォーカーギャリア B A A C D ザブングル B A A C D スコープドッグ A A A A E スコープドッグTC・ISS A A A A E オーガス A A A B ナイキック アテナ機 A A A B Zガンダム A A A C 百式 A A A C メタス A A A C νガンダム A A A C ウイングガンダム A A A C D『バスターライフル(MAP)』A ガンダムデスサイズ A A A C D ガンダムヘビーアームズ A A A C D ガンダムサンドロック A A A C D シェンロンガンダム A A A C D ガンダムDX A A A D D『ツインサテライトキャノン(MAP)』A ガンダムエアマスターバースト A A A C D ガンダムレオパルドデストロイ A A A C D ∀ガンダム A A A D D スモー(ゴールドタイプ) A A A C D ストライクフリーダムガンダム A A A C D『スーパードラグーン』A ∞ジャスティスガンダム A A A C D デスティニーガンダム A A A C D フォースインパルスガンダム A A A C D ガンダムエクシア A A A C D ガンダムデュナメス A A A C D ガンダムキュリオス A A A C D ガンダムヴァーチェ A A A C D プトレマイオス D B B C ファイナルダンクーガ C A A C ノヴァイーグルダンクーガノヴァダンクーガノヴァマックスゴッド C A A C ゲッター1真ゲッター1 C A A D マジンガーZ C A A C C アフロダイA C A A B C ダイ・ガード C A A B ビッグオー C A A C キングゲイナー A A A C エンペランザ A A A C ドミネーター A A A C パンサー A A A A ソルグラヴィオン C A A C グラントルーパー C A A C ソーラーアクエリオン C A A D サザーランド無頼(ゼロ機)ガウェイン A A A B『ガウェイン』C E『ハドロン砲(MAP)』B グラスゴー(カレン機)紅蓮弐式 A A A 紅蓮弐式B グラスゴー(扇機)無頼(扇機) A A A 無頼B グラスゴー(玉城機)無頼(玉城機) A A A 無頼B 月下 A A A B ランスロット・エアキャバルリー A A A グレンラガングレンラガン C A A D キングキタン C A A C ダヤッカイザーヨーコMタンク C A A C ダイグレン C A A C VF-25FメサイアFVF-25FメサイアF・SP A A A C VF-25GメサイアFVF-25GメサイアF・SP A A A C RVF-25メサイアFRVF-25メサイアF・SP A A A C VF-25SメサイアFVF-25SメサイアF・AP A A A C VB-6ケーニッヒモンスターS A A A C クァドラン・レア A A A C マクロス・クォーター要塞艦型 D B B D ニルヴァーシュ spec2ニルヴァーシュ specV A A A specV B ターミナス 303 A A A B 月光号 A A A ブラスタ B A A C D パールネイル B A A C
https://w.atwiki.jp/achdh/pages/146.html
「~ザックセルVSスコープアイ~*②」 執筆者:Ryo リヴァルディのガレージ内、PCの前で、シーアとショーンは論を交わしていた。 「ブースターも追加するべきだろ! じゃないと意味がねぇ!」 「だから、それだと重過ぎると言ってるだろう!」 今話しているのは、ショーン設計のAC用大型追加ブースタータンクのことだ。 リヴァルディでの目的地近辺への接近が難しい場合や、AC単体での長距離移動が必要な際に役立つだろうと考え、今も設計の真っ最中である。 「……まぁいい、どっちにしろ問題はどこに接続するかだ。 お前さんならどうする?」 「肩武器に干渉しないのがベストだ。 となるとエクステンションの位置だが、これは保持力が弱い上にバランスが崩れる。 無理だろうな」 「だよなぁ、やっぱりコア側の改造しかないか」 「オレの機体で試そう。 正規品よりは手を加え易いはずだ」 「そうだな、とりあえず試作してみるか」 方針が決まったところで、エイミとシェルブがガレージにやってきた。 「2人ともお疲れ様。 コーヒーよ」 エイミが持ってきたトレーには湯気の立つカップが3つ並んでおり、シェルブは既にカップを持っていた。 「おお、ありがとよ。 いただくぜ」 「悪いなエイミ。 シェルブ、何か用か?」 「用がないときは来ない方がいいか?」 「いや、問題ない。 丁度休憩にしようと思っていたところだ」 言いながらシーアはエイミからカップを受け取り、湯気の立つコーヒーを啜った。 同様にシェルブもカップを傾け、それから口を開いた。 「一応、二人の仕事の進行状況を確認するという用はあるがな。 調子はどうだ、ショーン?」 「とりあえず、マイの機体の修理は終わったぞ。 設計中のパーツの方は、フィクスブラウ用に試作することになった。 他の機体にも使えるようにするには、またいろいろ考えないとな」 「そうか。 シーア、機体に負担が掛かるようなら無理をするなよ」 「問題ない。 少しでも役に立つなら、やるだけだ」 そう言って、シーアはフィクスブラウを見上げた。 マイやシェルブとは違い、その存在を知られてはならないシーアは、機体をリヴァルディ外の整備ドックに運んで整備することができない。 もちろん、現在駐留しているコロニーならば探知されることはないだろうし、コロニーの現状や請けている仕事の都合から考えて、口封じをすることも出来るだろう。 だが、そもそもガレージの機材が充実しているリヴァルディならば、交換用の部品さえあれば外のドックが使用できなくともそれほど苦労することはない。 面倒はできるだけ避けるべきであると考えた結果、フィクスブラウはできるだけリヴァルディの外には出さないという結論に至ったのだ。 「外のドックが必要になったら言ってくれ、手配しておく」 「ああ、頼む」 そんなやりとりが済むと、シェルブはガレージの出口へ向かっていった。 「シェルブ、オレはもう少し休むつもりだが、もういいのか?」 「ああ、久しぶりに友人と話したくなった。 しばらく部屋には近づかないでくれ」 「了解した」 わざわざ“近づかないでくれ”と言うからには、自分たちには聞かれたくない話をする、と遠回しに言っているようなものだ。 ある程度の内容の推測は出来るが、断定は出来ない。 確かに仲間であるが、個人のプライベートは尊重すべきだ。 そんなことを考えているところに、機体の出撃ハッチの出入口から、マイがやって来た。 「おやっさん、凱竜騎の修理終わったんだって?」 「おう、元通りにしておいたぞ。 見てみろ」 マイが機体を見上げる。 「サンキュー、おやっさん。 これで戦闘になっても大丈夫だな」 「いいか、もうどこも壊すなよ? 絶対に壊すなよ!?」 「ショーン、戦闘になったらそれは無理だろ…」 シーアがショーンを宥めながら、整備記録を書いたクリップボードをマイに渡す。 「シーア、これは?」 「見ての通り、整備記録だ。 少しは内容がわかるようにしておけ、整備士がどのくらい苦労しているのかよくわかる。 整備サービスを受けているレイヴンは、これを見ればどこに修理費がかかっているのかが把握できる、というわけだ」 なるほど、などと言いながらマイが記載内容を読み始めるが… 「…でも、よくわからないんだけど、コレ」 「だろうな。 理解するには、ある程度専門知識が必要だ。 単にACパーツのリストが書いてあるわけじゃないからな」 整備士からしてみれば当然の話だが、傭兵であるレイヴンがACのパーツを構成する部品や修理工程まで知っていることは少ない。 レイヴンはACによる戦闘の専門家である以上、整備士の専門知識まで把握しておく必要性はそれほど無い。 しかし、知っておいた方が便利なことも多くある。 シーアはそのことをマイに伝えたかった。 「今回の修理には部品が足りなかったから、この前応急処置で取り付けた腕部パーツの部品を流用して、それから内部構造も少し弄った、ということが書いてある。 わかったか?」 「ああ、大体わかった。 それで、性能に変化は?」 「ほとんど無いはずだ。 まぁ少し強引に直した部分もあるから、若干パワーが落ちてるかも知れない。 その代わりにエネルギー出力が多少上がっているはずだ、ミラージュのエネルギー系統は良い部品だからな。 あとは実際に動かして確認してくれ」 「OK、あとで試運転してみる」 そう言ってガレージを出ようとするマイの肩を掴み、引き止める。 「な、何だよ?」 「いいものがある、これだ」 シーアが取り出したのは、百科事典のように分厚い、ACの整備資料集だった。 「これを読めば、整備記録を読む上で困ることはほとんど無くなるはずだ。 少し教えてやる」 「マジかよ…」 と、シーアがマイに整備記録の読み方を教え始めてからしばらくして、シルヴィアとイリヤがガレージにやって来た。 「頼まれたもの、買ってきたぞ」 「夕飯の材料も買ってきたよ」 イリヤが領収書をショーンに渡し、シルヴィアがキッチンに材料を置いて、ガレージに戻ってくる。 「ところでマイ、何読んでるの?」 「シルヴィ、助けてくれ…おやっさんとシーアが…」 と、涙目で助けを求めるマイ。 「マイ、しっかり勉強しろよ! 少しはこっちの苦労がわかってきたか!」 「全くだ、修理もタダじゃできないんだからな。 ほら、次のページだ」 と、両脇から喝を入れる二人の整備士。 「うわぁ…キツそう…」 シルヴィアが憐れむような目でマイを見ながら、デスクから離れる。 そこにイリヤがやって来て、マイの後ろから資料集を覗き見た。 「ああ、兵器の内部構造と部品について書いてあるのか」 「イリヤはわかるのか?」 マイが驚いてイリヤの顔を見るが、イリヤは首を横に振った。 「いや、知っているのはごく一部だけだ。 昔は兵器のパーツの一つだったが、細かいことは知る必要がなかったからな」 その言葉に、マイの表情が曇る。 「…自分のことを、パーツの一部とか言うな。 今は違うだろ」 「…そうだな。 私が悪かった」 マイはイリヤのことを思って指摘し、イリヤもそのことを十分に理解していた。 サンドゲイルに来てまだ短いが、メンバーが全員お人好しであるということはわかったようだった。 「それにしても、ショーンとシーアは仲がいいな。 シーアはショーンの弟子なのか?」 それを聞いて、シーアが軽く吹き出した。 「それはないな。 ショーンとオレでは、根本的な考え方が違う。 だからショーンには常識外れだと言っているわけだが、同じ思想の整備士は二人も要らないな。 むしろ意見を競わせることで、よりいいものになることがある」 「ま、そもそも年季が違うしなぁ。 新入りには分からない部分もあるんだよ」 と、再びショーンとシーアの視線がぶつかり合う。 「なんだ、シーアは後からここに来たのか?」 「ああ、そういえばイリヤには言ってなかったか。 エイミとオレは、ここに来てまだ3ヶ月だ」 意外な事実に驚くイリヤ。 「最近のことじゃないか。 何でサンドゲイルに入ったんだ? もし良ければ、教えて欲しい」 「そうだな…エイミ、言ってもいいか?」 「ええ、私は構わないわ」 「わかった…先に言っておくが、いい話じゃないぞ?」 「別に構わない。 仲間のことはできるだけ知っておいた方がいいだろう?」 正直、役には立たない話だろうと思いながら、シーアは3ヶ月前を思い出す。 その日は、激しい雨が降っていた――――― AC輸送車の中で、シーアは整備を終えた愛機を見上げた。 深い蒼と黒に塗られた、闇夜に溶け込む自分の機体。 その整備をしている間だけは、昔と同じ気分になれた。 部品強度、駆動系、エネルギー回路、制御システムと、AC整備に必要な知識のほぼ全てを熟知した自分の経験を活かし、機体を求められるベストの状態にする。 それだけは昔も今も変わらず、自分を満たしてくれた。 だがそれらは全て、たった一つの目的のためのモノ。 それが終わるまで、自分は決して自由にはなれない。 そう思っていた。 情報端末からデータを出そうとデスクに座ると、丁度整備室にエイミが入ってきた。 「シーア、情報屋から新しいリストが送られてきたわ」 ヘッドセットを首にかけたエイミが、手元の端末を操作してリストを表示させ、シーアに手渡した。 「…エイミ、これはいつの情報だ?」 受け取ったリストには、依頼した条件に当てはまるレイヴンの名前と、現在の状況が書かれていた。 「それぞれ、一番最近に確認された依頼行動が書かれているみたい。 だから人によっては一週間前、早ければ数時間前ですって」 「まったく、アイツはいい加減なのかしっかりしてるのか、よくわからないな。 そういうことならそれぞれの確認時刻を明記しておくべきだ」 不満を口にしながら、シーアはデスクの通信端末から連絡先を表示し、通信回線を開いた。 「おいキース、ちょっと出て来い」 『なんだよ、スコープアイ。 依頼されたレイヴンリストならさっき送ったぜ?』 気だるげな目つきで、キースが画面越しにシーアを睨んだ。 「確かに、大体は依頼内容通りだ。 だがオレはこいつらの今現在の動向が知りたいと言ったはずだ。 にもかかわらず、確認時刻が書かれていないというのはどういうことだ?」 しばらく間が空いて、キースは慌ててこちらに送ったデータを確認して、ようやく口を開いた。 『……完全に俺のミスだ、すまねぇ。 修正は時刻だけでいいか?』 「コソ泥、しっかりしてくれ。 報酬分はきっちり働いてくれよ」 『わかってるって整備士。 格安で引き受けてんだ、少しぐらい余裕持たせろよ』 まるで旧知の仲であるかのように、二人して笑う。 隣にいるエイミもクスリ、と笑っていた。 「訂正したらすぐこっちに送ってくれ。 じゃあな」 『まぁまぁ、ちょっと待てよ。 いい話があるんだ。 聞きたくないか?』 キースは画面の向こうでこちらの目を覗き込むように身を乗り出した。 「…値段によるな」 『言うと思ったぜ、逃亡者。 けど、お前が聞いたら喉から手が出るほど欲しくなるような話さ』 イヤらしい笑い方だ。 だが、これがキースの商売方法でもある。 「もったいぶらずに早く概要を言え」 『わかったよ。 分類は元ランカーレイヴン情報。 現在位置と損傷具合の報告付きだ』 それを聞いた途端、シーアの態度が変わった。 「…いくらだ?」 『5万だ』 「半額にしろ」 『んじゃ4万』 「3万だ。 これ以上なら断る」 『しょうがねぇ、商談成立だ。 データ送るぜ』 画面にメール受信のアイコンが表示され、シーアは中身を確認した。 「労働組合によるミラージュ兵器工場へのテロ行為鎮圧の依頼、か。 それで、引き受けたのが元トップランカーか」 『その通りだ。 しかも、かの有名な遊撃隊が引き受けてる』 「どこだ?」 『サンドゲイルだよ。 こいつらも大変だなぁ。 名前が売れれば、その分仕事も敵も増える。 このところの戦闘回数は相当なモンだぜ』 「…それで、続きは?」 『構成要員はレイヴン3人に整備士1人。 で、その中の1人は対有人機戦はしない主義らしい。 もう1人の若手は前回の戦闘で痛手を負ってる、機体はおそらく修理中のはずだ。 これでわかるか?』 ニヤニヤしながら、こちらの返答を待つキース。 「当然だ。 出てくるのはサンドゲイルのリーダー、ザックセルだけだろう」 その通り、と言いながら、キースが情報の補足をする。 『本名シェルブ・ハートネット。 53だがバリバリの現役だ。 現在は弟子にマイ・アーヴァンクとシルヴィア・マッケンジーってのがいる。 シルヴィアって方がさっき言った、有人機は相手にしない主義のお嬢ちゃんだ』 「ということは、マイがオレの2つ下のレイヴン、ドラグーンか」 『なんだ、知ってるのかよ』 それは当然だ。 サンドゲイルについては自分でも調べていたし、そこの構成要員に自分と2つしか違わないレイヴンがいれば、嫌でも耳に入ってくる。 『まぁ、その辺はどうでもいい話だけどな。 とにかく、現在サンドゲイルに残っている戦力はザックセルのACだけだ。 あとは母船にも防衛能力はあるだろうが、まぁお前ならなんとかなるだろ』「そうだな。 それで、現在地は?」 『それがこの情報の最大のウリさ。 丁度お前らの針路上にある、ヘニルス渓谷を通ってるんだよ。 お前としては絶好のポイントじゃないか?』 キースの言う通り、これ以上ない絶好のチャンスである。 地形、天候、そして時刻。 すべての要因が自分に有利な状況だ。 この機会を逃すわけには行かない。 「情報に感謝する、キース。 またな」 『まぁ頑張れや。 死ぬんじゃねぇぞ』 通信を切ってから、手元のコンソールでACのシステムを立ち上げさせると、カメラアイが紅く閃いた。 「エイミ、輸送車を隠せられそうな岩場を見つけたら教えてくれ」 「わかったわ。 それで、出撃はいつなの?」 その時間こそが、シーアに有利な状況を作り出す、最大の要因。 「決まってるだろ、今晩だ」 激しい風雨は、雷雨へと姿を変えていた。 ―時刻 25:00― シーアは雷雨の中、岩場の影でACを待機させていた。 こちらが先に見つかってしまっては、暗殺者の名が泣く。 だからこそ、いつでも狙撃できる状態でジェネレータの出力を最小に絞り、計器の作動するギリギリの発電量で敵のセンサー類を掻い潜る。 その時、遥か視線の先に霧のような白い霞みが現れた。 ホバー船の推力によって、雨水が舞い上げられているのだ。 それを確認して、目を閉じる。 ―これまでずっと繰り返してきたことだ。 何も問題ない。 自分を切り替えろ― 「…オレはレイヴンだ」 自らの戦闘本能を呼び覚ますパスワード。 閉じた目を開けて、モニターに映る目標を見据えた。 ―オレはもう、レイヴンだ― 「アルフ、エクステンションを展開後、ジェネレータ出力を戦闘態勢まで上げろ」 『了解。 戦闘システム起動。 ジェネレータパワーをコンバットモードへ移行』 アルフの応答とともに、ジェネレータが唸りを上げる。 その鼓動と反比例するように、シーアは静かにスナイパーライフルの照準を合わせる。 「戦闘開始だ」 ホバー船の輪郭が見えた瞬間、右手のトリガーを引いた。 右腕のスナイパーライフルが火を噴き、放たれた弾丸は正確にホバー船前面の機銃を貫いた。 わずかに砲身をずらし、続けて2射、3射。 弾丸は外れることなく、ホバー船の攻撃能力を奪っていく。 見える限りの機銃を破壊した後、エクステンションのステルスをオフにして通信回線を開く。 「遊撃部隊サンドゲイルだな? ザックセルはいるか?」 若干の間の後、回線が開いた。 『……私だ。 何の用だ?』 相手に情報を与えない、まるで感情の感じられない声での返答。 やはり玄人は違う。 「聞きたいことがある。 おとなしく話せば、見逃してやる」 『貴様、俺がどういう人間か、わかって言っているのか? 俺は…』 「シェルブ・ハートネット。 元エクストリーム・アリーナのトップランカーにして、企業や政府からは最恐とも言われた戦争屋。 11年前のある作戦によって問題を起こし、レイヴンズアークから身を引き、遊撃部隊サンドゲイルを立ち上げた。 そうだろう偽善者?」 『……どこまで知っている?』 ザックセルの声色が変わる。 こちらを敵と認めた、殺意を含む声。 「ここまでしか知らない。 だからわざわざ聞きにきた。 11年前、何があった? なぜ関連する記録のほぼ全てが隠蔽されている? お前らは何を知っていて、何を隠している?」 『……それが、お前に何の関係がある?』 気に入らない。 聞いているのは自分であって、答えるべきは相手だ。 そう思いながらも、トリガーにかけられた指をなんとか離して、話を続ける。 「関係があるから、聞いている。 ジシス財団と、その先進技術開発部……これが、お前の過去のどこかに繋がっている。 お前だけじゃない、アークのトップランカーも、ナーヴスも、コーテックスも、ジシス財団とどこかで繋がっていた……答えろ、ザックセル。 お前は何を知っている?」 しばらくの沈黙。 一触即発の空気が、周囲に漂う。 『……もう一度聞く。 俺の過去と、お前自身に、一体何の関係がある?』 その言葉で、シーアの我慢は限界だった。 「……同罪だよ、お前も。 オレの仲間を殺し、オレを弄んだ奴らと。 オレは許さない。 傷つく必要のない奴が、なぜ死ぬ? 全部、お前らが元凶だろうが……!」 叫びと同時、右手のトリガーを引いた。 「さっさと出て来い! 母船ごと死にたいのなら別だがな!!」 速射された弾丸がサンドゲイルの母船・リヴァルディのグレネードキャノンの一つを突き、機構に深刻な損傷を与える。 すぐさま回避軌道を取るリヴァルディだが、その巨体ではなかなか小回りは効かない。 そもそも大型船は、ACに接近されれば抵抗の手段がないのだ。 必然、食い止めるにはACで迎撃に打って出るしかない。 ザックセルの機体がハッチから出てくる。 すぐさま射線からこちらの位置を予測してバズーカを撃つが、当たるわけがなかった。 フィクスブラウの機体色が夜間戦に備えての保護色であることに加え、嵐のような雷雨の中という視界の悪さ。 その上、大きな岩が多く、身を隠し易い。 完全にシーアが有利な状況だった。 しかし、エクステンションのステルス効果が消えた瞬間、ザックセルが動いた。 レーダーに映ったのだろうが、たったそれだけでシーアの隠れている岩にバズーカを当ててきた。 機体への損傷はないが、見つからないように歩行して場所を移動する。 しかし、岩陰から離れた瞬間、ブーストを使わざるを得なかった。 リヴァルディが援護射撃を始めたのだ。 放たれた大口径の砲弾が、着弾と同時に爆発して周囲の岩を粉砕する。 爆炎が辺りを照らし、ザックセルはフィクスブラウをはっきりと視認できた。 もう見失うまいと、ザックセルが迷いなく右手のバズーカのトリガーを引く。 が、スコープアイはそこで想定外の軌道を見せた。 回避と同時に、接近しているのだ。 それも、オーバードブーストのような速度で。 OBは起動操作を行っても、すぐに発動するわけではない。 エネルギーの充填、ブースターの展開などの予備動作が必要になるからだ。 予備動作を行った状態で起動待機にしていたのならばまだわかるが、突然の援護射撃への対処ではない。 どちらにせよ、異様な速度であることに違いはないのだ。 それに、接近してくればザックセルの射程内に入る。 右手にバズーカ、左手にショットガン、肩にマイクロミサイルとエクステンションの連動ミサイル、そしてコアのイクシードオービット。 重量2脚の防御力を生かした、高火力による突撃戦を想定したアセンブリだ。 対するスコープアイの武装はスナイパーライフル。 ザックセルが確認できたのは、まだこれだけだ。 捕捉して少しでも敵機の情報を掴もうと、ザックセルはエクステンションの展開と同時に武器をミサイルに変更。 敵機をロックし、すぐさまトリガーを引いた。 放たれた9発の光点が尾を引いてフィクスブラウに向かっていく。 だがミサイルハッチの展開を見ていたシーアは、機体を一瞬、左に振ってから右に切り返した。 いとも簡単にミサイルを避け、ザックセルの乗るツエルブへと迫る。 その間に、ザックセルはロックオンしたときのフィクスブラウの静止画を確認していた。 左手にはライフルが握られている。 つい先程までレーダーに映らなかったのは、エクステンションのステルスユニットの効果だ。 残る肩武器は、その大きさからランチャー系統と推測できた。 この時点でザックセルはミサイルを当てることを諦め、連動ミサイルをパージした。 機動性能と回避行動から考えて、高速戦に長けた相手と判断できたからである。 少しでも機体を軽くして、反応速度を上げることを優先したのだ。 それを見たシーアは、接近を止めて遠距離から両手のライフルのトリガーを引いた。 右手のスナイパーライフルも左手のライフルも、連射性能を重視した速射型のライフルで、正確かつ高密度の弾幕を張ることができる。 しかし、ザックセルがそう簡単にやられるわけがなかった。 弾道を予測し、さらに次の射線を狂わせるように乱数機動を織り交ぜることによって、弾を回避している。 避けきれない弾もあるが、それらも分厚い装甲の前では、それほど脅威ではなかった。 「有効打にはならないか、ならば……」 シーアがガスマスクへの酸素分圧を上げ、ペダルを蹴るように踏み込んで機体を一気に加速させる。 接近してくる気配を感じたザックセルは、左手のショットガンを構えて待ち構える。 だがその直後、OBによって更に常軌を逸した急加速で、フィクスブラウが進行方向を左にずらしてツエルブに接近する。 フィクスブラウのグレネードランチャーの砲身が展開し、ツエルブを狙う。 すれ違いざまに発射して確実に当てるつもりである、と読んだザックセルがEOを展開。 そして互いの機体がすれ違う寸前、トリガーを引いた。 火薬の爆ぜる音。 しかし、それは一方からしか響かず、着弾音も聞こえなかった。 フィクスブラウが直前でステルスを起動したことによって、バズーカとショットガンのロックが外れていたのだ。 当然、レーダーからも機影が消えていた。 「もらった…!」 一瞬遅れて、グレネードランチャーの砲口が閃く。 『くっ……!』 慌てて機体を上昇させ、直撃を避けたザックセルだったが、機体の左脚部に損傷を負っていた。 「やってくれるな……」 フィクスブラウも無傷ではなかった。 ツエルブの左後方に回り込んで攻撃したのだが、ザックセルは機体を旋回させることもなく、ショットガンを撃ってきたのだ。 ザックセルも、もちろん正確な位置を把握していたわけではないが、長年の経験と直感が一瞬で敵機への反撃を行っていた。 シーアはさらに追撃を試みようとしたが、EOの自動射撃が行く手を阻み、距離をとらざるを得ない。 再びライフルの間合いから遠距離射撃を行うシーア。 しかし、やはり有効打にはならない。 ザックセルはFCSの目標位置予測射撃、2次ロックと呼ばれる、その機能の裏をうまく突いていた。 弾丸の発射から着弾までのタイムラグがある以上、現在敵のいる位置に撃っても当たらないというのは当然のことだ。 それをカバーするための2次ロックだが、これは敵の現在の速度ベクトルから位置を予測するものである。 つまり、フェイントが通用するのだ。 地を蹴って左右へと素早く機体の進行方向を切り返すことで、敵の2次ロックによる射撃を避けることができる。 これはレイヴンにしてみれば常識だが、その技術は回避能力に直結する。 つまりこれが完璧に行えるならば、敵の弾は当たらないということになる。 ザックセルはそれを、俊敏性に欠ける重量2脚でやってのけているのだ。 もちろん完全回避ではないが、ほとんどを回避し続けている。 被弾による被害は少なく、機能障害は起こしていない。 焦り始めるシーア。 このままいけばライフルが弾切れになるのは確実である。 距離が詰まるのは明白だが、武器をチェインガンに変更して少しでも敵機にダメージを与えるべき、と判断して、ツエルブへ少し接近する。 その途端、ツエルブが攻撃を開始した。 今までとは違い、攻撃を当てるための立ち回り。 多少の被弾は無視して、ショットガンとバズーカを連射する。 シーアは機体の機動力にものを言わせて回避を続ける。 ツエルブの脚部は旋回性能があまり高くなく、追従性は低い。 それならば2次ロックに対しての回避より、敵機の照準を追いつかせないことを優先する。ザックセルの操作が繊細ならば、シーアの操作は大胆だ。 互いに一歩も引かぬまま、両者の火線が交差する。 ライフルによってわずかながら機体ダメージが増大していくツエルブ。 ショットガンと自らのOBによって機体温度が上昇していくフィクスブラウ。 敵のミスを誘発しようと射撃のタイミングをずらし、武器を変えて弾幕を張る。 だが、それでも両者は冷静に攻撃と回避を続ける。 長い膠着状態が続き、雷雨による視界の悪さも相まって、互いの神経をすり減らす。 特にザックセルの機体には暗視機能がないため、視認性は著しく低い。 にもかかわらず、フィクスブラウを見失わずに戦闘を続け、不利な状況には陥らずにいる。 そして突如、ザックセルのバズーカがフィクスブラウの左肩を直撃した。 『左腕部にダメージ。 照準制御動作に微小な異常を確認、2次回路を作動します』 アルフが機体の損傷状況から、自動でリカバリーを行う。 その間にも、ザックセルの撃った弾頭がフィクスブラウを掠めていく。 おかしい。 照準が正確になるにしても、あまりにも突然すぎる。 その不自然さに疑問を抱きながらも、回避行動をとるシーア。 すくなくとも、レイヴンの腕が急に上がったというわけではない。 今まで手加減されていた、というセンも考え難い。 となれば、機体側で何らかの細工をした可能性が一番高い。 「アルフ、可能な限り敵機の状態を分析しろ。 ロック性能に影響の出る要因を探せ」 『了解。 ですがそれは難しいと思われます。 私には予想できません』 いくら高性能AIのアルフでも、そこまでの予想はできない。 より高度な何かなのか、それとも自分が考え付かないような、意外な方法なのか…… 考えながら、ツエルブの後ろを取ろうとOBを起動して右に回り込もうとするシーア。 フェイントをかけようと、予備動作を行った状態で起動を待機させる。 そしてザックセルがバズーカのトリガーを引くであろう、その直前のタイミングでOBを起動した。 瞬間、フィクスブラウが左に急加速する。 当然バズーカは右に大きくずれていた。 そう、OB起動前のフィクスブラウの位置よりも、ずっと右に。 「そうか…そういうことか、ザックセル!」 敵がトリガーを引く直前にOBを起動すれば、敵機がトリガーを引いた時には自機は既にOBによって加速している。 敵機が2次ロック状態で火器を発射すれば、弾はOBでの進行方向に向かって修正される。 よって、弾は更に加速した自機の若干後ろを通るはずだ。 しかし、今ザックセルが放ったバズーカは、フィクスブラウの進行方向とは逆。 それはすなわち、機体のFCSによる2次ロックを行っていないことを意味する。 つまりザックセルは今、自分の予測による射撃を行っているということになる。 そして、自分の予測とは、つまり。 「ロック機能を停止させているのか……!」 ノーロックでの予測射撃。 それもロケット砲のように、元々ロックしていない状態で当てることを考えた武器ではない。 使い勝手は格段に落ちているだろう。 それでもザックセルはバズーカを当ててきたのだ。 「…ハッ、ハハハハハハ! いいぜ、最高だよお前!!」 その凄まじい操縦技術を前にして、シーアは歓喜した。 「アルフ、ロック機能を停止しろ! 自分で照準する!」 『了解しました』 自分が今まで戦ってきた中で、間違いなく最強の相手。 自分の欲しい答えを言わない事は気に入らなかったが、それがどうでもいいと感じられるほどの強敵と対峙できたことに、打ち震えていた。 ―だから、もっと― 「いい加減認めろ偽善者、お前の引き起こした戦闘で、一体何人が死んだと思っている? 孤児を拾おうがレイヴンを育てようが、お前が人殺しである事実は変わらない。 許されるわけがないんだよ!」 自らの照準で両手のライフルを連射するシーア。 『そういうお前は、人の生死に関わったことがあるのか? そもそも、傭兵相手に言う言葉ではない!』 バズーカのトリガーを引くザックセル。 「人の死に際なら、とっくの昔に見飽きてる……!」 ステルスとOBを起動して、急加速するシーア。 ―もっと、オレを― 「言え。 お前は、次世代ACを、生体CPUを……」 雨粒を弾き飛ばしながら、フィクスブラウが高速でツエルブに接近する。 構えたグレネードランチャーがツエルブを捉え、同じタイミングでバズーカの砲口がフィクスブラウを睨む。 「その先にあるモノを、知っているのか―!」 ―オレを、楽しませろ― ザックセルがトリガーを引くよりも速く、右方向に抜けてOBを解除した後に左旋回。 ツエルブのコアからEOが展開されるが、それに捕捉される前に再びOBを起動して駆け抜ける。 旋回が間に合わないツエルブ。 苦し紛れにショットガンを撃つが、かすり傷程度のダメージしか与えられない。 ツエルブのカメラ範囲から消えるかどうかの、ギリギリのライン。 ショットガンの弾道からそれを悟ったシーアが機体の右足で岩を蹴り、OBを起動したまま強引に軌道を変える。 ほぼ直角と言ってもいい、理不尽な程に一瞬の機動。 その正面には、ツエルブの背中が見えた。 ―これで、終わりだ―! 『まだ、終われんよ!』 ツエルブの頭部が可動範囲ギリギリまで回頭する。 真後ろのフィクスブラウは、当然見えない。 だが、ザックセルにはそれで十分だった。 フィクスブラウの独特なOBの噴射光。 その光が、弾かれた雨粒の中で微かに見えた。 ツエルブが重いバズーカを振り上げ、担ぐように後ろを向けて、トリガーを引いた。 僅かに遅れて、シーアもトリガーを引く。 しかし、激しい衝撃がシーアを襲った。 グレネードランチャーの照準がずれ、放たれた榴弾は目標から大きく逸れていた。 『被弾、コア損傷。 右上部排熱機構に異常発生。 機体温度が上昇しています』 AIのアルフが淡々と機体状態を告げる。 バズーカの直撃で排熱ダクトがやられたのだろう。 戦闘中には回復しない。 OBの噴射状態を解除せず、そのままツエルブの横を駆け抜ける。 こちらの背中を見せることになるが、この速度で左右移動を行っていれば追撃はほぼ不可能だ。 『お前の負けだ。 消える覚悟はして来ただろうな?』 バズーカとEOによる追撃。 だが、やはりフィクスブラウには当たらない。 フィクスブラウのダメージは大きい。 いくら雨で冷却が早いとは言っても、連続で何度も起動しているOBの熱を冷ますには無理がある。 だが、そのリスクを負ってでも、敵を倒す。 それだけが、シーアに残った誇りだった。 「お前も言っただろう……」 OBを切って旋回し、ツエルブに向き直るフィクスブラウ。 「まだ終われないんだよ、オレは……!」 シーアが再度OBを起動して、ツエルブへ低空飛行で急接近しながらライフルを放つ。 被弾しつつもショットガンとバズーカで迎え撃つザックセル。 しかしバズーカは当たらず、ショットガンが僅かにダメージを与えるだけだ。 そして、フィクスブラウとツエルブが激突する寸前。 シーアが操縦把を押し込んで機体の高度を下げると同時、脚部ブースターを爆発させるように急速噴射させながら、機体の両脚で地を踏み切った。 ツエルブの頭上へと飛び上がるフィクスブラウ。 そのまま上空を翔け抜ける。 OBを解除せず、そのまま空中で機体を伸身前転させ、後ろを向く。 ザックセルはすぐさま右旋回し、フィクスブラウを捉えようとしていた。 その瞬間、ツエルブの頭部のレーダーをスナイパーライフルで撃ち抜き、左手のライフルで頭部の先端を撃って強制的に左を向かせる。 逆転していた天地を横回転して元に戻しつつ、ツエルブに再接近する。 高度を一気に下げながら、グレネードランチャーを展開する。 両脚で着地し、そのままの低姿勢でツエルブの懐に潜り込むフィクスブラウ。 旋回しきれず、まだ半身の状態のツエルブが、バズーカを右へと掲げる。 互いの砲口が、互いのコアを捉えていた。 両者が共に人差し指を引く、その寸前。 シーアのコックピット内に、緊急通信が割り込んだ。 →Next… ② コメントフォーム 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gta5rpserveromg/pages/25.html
ホットドッグ販売のやり方 8155 にある市役所(City Services)でホットドッグ店員になると 8169>で仕事を始められます。 ※ホットドッグはNPC相手にしか販売できません 上の画像の位置で[E]を押すと仕事を始められます 仕事を始めるときに保証金としてBankから$50が引かれますが貰えるワゴンを返しに来ると返ってきます。 貰えるワゴンの側面に立って[G]を押すと持ち運ぶことができるので作業しやすい場所、NPCが多くいそうな場所に行きましょう。 車両に乗るモーション中に[G]を押すとワゴンを持ったまま車両で移動できますが、[右クリック]を押したり[G]、[E]を押すとバグって最悪の場合ダウンします。 ※釣り場でのホットドッグ販売は禁止行為です! ホットドッグの販売には在庫が必要です 画像の位置に立って[E]を押すとミニゲームが始まります、キーボードの矢印キーが表示されるので光ったキーを押してください。 ホットドッグを作ると経験値が手に入り、レベルが上がると販売価格が上がったり等どんどん効率よくなります。 NPCに販売するには[F1]長押しで開けるラジアルメニューの「WORK」→「TOGGLE SELL」で販売モードに切り替える必要があります。 販売モードにすると近くのNPCが寄ってきます 個数と値段が提示されるので販売するなら[7]、拒否するなら[8]を押してください。 厳選に時間をかけるよりは薄利多売の方が結果的に稼げるかもしれません 仕事を終わるときは始めた場所にワゴンを持っていき扉の前で[E]を押すとワゴンが消え、最初に払った$50が返ってきます 仕事を終わると残っている在庫が全て無くなってしまうので気をつけてください 注意点やバグなど 仕事を開始するときにワゴンが出ないことがあります、とりあえず再起動を試してみてどうしてもだめだったら不具合報告に書いてください 前の人が残したワゴンがあった場合、新しくワゴンを出しても持てないときがあります。手荒ですが車で突っ込むなどしてワゴンをどけてから仕事を開始するとちゃんと持てます。 ホットドッグのワゴンはとてもデリケートです、車両が当たったり殴っただけでも壊れて使えなくなるので丁寧に扱いましょう。もし壊れてしまったら一度仕事を終了し再度開始すると新しく貰えますが在庫が空になり$50も返ってきません。 ワゴンはサーバーの再起動まで消えません。むやみやたらに街中に放置するとほかのプレイヤーに迷惑が掛かり、業務開始時に払う金額が上がる可能性があります。責任をもって仕事しましょう。
https://w.atwiki.jp/higumaroyale/pages/416.html
ロシアン・トビスコープ 森にほど近い、ぬかるんだ街並みを、音を立てて走る一台のバスがある。 その小型バスの側面には『灰熊飯店』という文字が描かれている。 グリズリーマザーの宝具である、屋台だ。 後部から覗ける車内には、ヒグマが2頭、人間と思しき者が5名乗り込んでいる。 ヒグマの一頭は、もちろんこの屋台を運転している青毛のヒグマ、グリズリーマザーだ。 そしてもう一頭は、人間に近い骨格をし、ナース服を纏っているヤスミン。 彼女の座席の反対側には、黒いカソックを纏った修道士風の男が黙然と座っている。 ヤスミンも彼も、しきりに車外を気にかけているようだ。 後部座席の方には、4人の人物がかたまっている。 青いつなぎを着て、油気の無い髪を粗いポニーテールにしている血色の悪い少女。 小学生ほどの体格ながら、利発そうな雰囲気を隠さぬ白人の少年。 あえて無個性を醸し出しているかのように特徴を沈めた、黒髪とそばかすの少女。 頭部に奇怪な塔を載せた、巫女風の衣装の背の高い娘。 一見してあまりにもアンバランスなグループに思える彼女たち4人はしかし、会話の輪を作って談笑している。 中でも、そばかすの少女の表情が、群を抜いて嬉しそうだった。 「修学旅行でもこんなに話したことなかったわ。あなたたちと話していると本当に楽しい」 「それはお姉さんたちが綺麗で素晴らしい人だからですね。僕もお話しできて楽しいです」 「ありがとうございます、ロビンさん。でも、褒めても何も出せませんよ?」 「……戦場でのレーションの美味しい食べ方の話とかは、普通に興味深かったし」 白人の少年、背の高い娘、血色の悪い少女、と会話が続く。 そばかすの少女は嬉々とした表情で、次なる話題を提供しようとしていた。 「じゃあ、次は何かみんなでゲームをしてみない? 修学旅行でもできなかったから。 ずっとしてみたかったのよ、バスの中でみんなでゲームするって」 「へぇ、例えば何ですか?」 「ええと、ええと……。例えば伝言ゲームとか、ビンゴとか……、早口言葉とか!」 「ああ、じゃあやってみますか? 早口言葉。――どうですそっちの皆さん?」 ロビンという少年が、前の座席の者たちに話を振った。 カソックの男は、ヤスミンやグリズリーマザーと顔を見合わせる。 依然として流れてゆく周囲の景色に警戒しながら、苦々しく彼は言った。 「……あまり気を抜き過ぎるなよ少年。何がやってくるかわからんのだからな」 「ですが、あまり緊張しすぎるのも精神上良くありませんね」 「とりあえず、今のところ前方には何もないよ? 良いじゃないか、マスターたちには少しくらい休息がないと!」 彼の煮え切らない反対票の上には、賛成票が二つ被ってきた。 そばかすの少女が、心底無邪気な笑顔を浮かべていた。 「やったぁ! じゃあ私から、私から! えっと、えっと――、『バスガス爆はちゅ』!!」 「縁起悪いですよ……」 「……こんな簡単なの噛むなよ」 「でもそこが可愛いね、お姉さん」 周りからの声が何を言おうと、そばかすの少女は嬉しそうだった。 「じゃあ次はあなたよ」 「私ですか……。そうですね……」 お鉢を回された背の高い娘は、憂いを帯びた眼を伏せた後、姿勢を正して呟いた。 「……『抜きにくい釘、引き抜きにくい釘、くぎ抜きでも抜けぬ艦橋の釘』」 「……これはひでぇ」 「絶望感が漂ってくるね……」 「あなた、そんなに大変だったの、その艦橋の修繕……?」 「ええ……、ほぼ実話みたいなものです。お次をどうぞ、ロビンさん……」 顔に陰りを落としたまま、娘は少年へと掌を向ける。 ロビンという少年は、暫し考えを巡らせた後、運転席のグリズリーマザーを見やり、さらりと言った。 「そうだね。じゃあ――、『Freshly fried fresh flesh』とか」 一瞬、後部座席の面々は硬直した。 「……は――?」 「……なんて、おっしゃいました?」 「……『油で揚げたての新鮮な肉』、よね?」 まともに彼の英語を聞き取れて訳せたのは、そばかすの少女ただ一人だった。 ロビンは頷き、愕然としている血色の悪い少女に向けて苦笑を見せる。 「そうです。智子さん、グリズリーマザーさんが同じような技を持ってるんだから、これくらいわからないとダメですよ」 「いきなり英語とか、き、聞きとれねぇよ……、LとRが……」 「ふふっ、こんな簡単な英語もわからないなんてね?」 そばかすの少女は、智子という少女が震えているのを良いことに、これでもかというほど得意げな表情でそう言い放った。 聞き流していたのかと思いきや、先程の智子の発言をしっかりと根に持っていたらしい。 智子は思わず目尻を痙攣させた。 「どうせ、早口言葉もできないんじゃない? 普段からあなた、どもってるし」 「て、めぇ……、調子、の、乗るんじゃねぇ、ぞ……」 「無理しなくていい。別にあなたの個性を否定してるわけじゃないから?」 どろどろとした怒りを口から溢れさせる智子に対し、そばかすの少女は余裕の表情で胸を張ってみせる。 智子は今にも殴りかかりそうな様子で、見開いた目を彼女に向けていた。 「こ、後悔、させてやるぞ……、私に、そんなこと、言いやがって……」 「ま、まぁまぁ智子さん、所詮遊びだからね!?」 「ロ、ロビンさんの仰る通りですよ! か、簡単なのでいいですから、どうぞ!?」 慌てて宥めにかかったロビンたちに制され、智子は大きく息を吸った。 そして細く、静かに、息を吹き出す。 「開合(かいごう)さわやかに、あかさたなはまやらわ、おこそとのほもよろを――」 「何それ? 五十音表言ってるだけじゃ――」 呟かれる呪文のような言葉に、そばかすの少女は多寡をくくって笑顔を見せる。 だがその次の瞬間、智子の口からは、怒涛のような文言が溢れ出てきていた。 「……『一つへぎへぎに、へぎ干し、はじかみ。盆まめ、盆米、盆ごぼう。 摘蓼(つみたで)、摘豆(つみまめ)、つみ山椒(ざんしょう)。 書写山(しょしゃざん)の社僧正(しゃそうじょう)。 粉米(こごめ)の生噛み、粉米のなまがみ、こん粉米の小生(こなま)がみ。 繻子(しゅす)ひじゅす、繻子、繻珍(しゅちん)。 親も嘉兵衛(かへえ)、子も嘉兵衛、親かへい子かへい、子かへい親かへい。 古栗(ふるぐり)の木の古切口(ふるきりくち)。 雨合羽(あまがっぱ)か、番合羽(ばんがっぱ)か、貴様のきゃはんも皮脚絆(かわぎゃはん)、我等がきゃはんも皮脚絆。 しっかわ袴(ばかま)のしっぽころびを、三針(みはり)はりなかにちょっと縫うて、縫うてちょっとぶん出せ。河原撫子(かわらなでしこ)、野石竹(のぜきちく)。 のら如来、のら如来、三(み)のら如来に六(む)のら如来。 一寸先(ちょっとさき)のお小仏(おこぼとけ)にお蹴つまずきゃるな、細溝(ほそどぶ)に泥鰌(どじょ)にょろり。 京のなま鱈、奈良なま学鰹(まながつお)、ちょっと四、五貫目(し、ごかんめ)。 お茶立ちょ、茶立ちょ、ちゃっと立ちょ、茶立ちょ、青竹茶筅(あおだけちゃせん)でお茶ちゃと立ちゃ』――」 30秒。 その津波のような30秒が過ぎ去った後、車内には、完全に気圧された沈黙があった。 智子は静かに眼を上げた。 「――まだ、続けても良いんだが?」 「……ごめんなさい」 隈の目立つ智子の視線が見据える先で、そばかすの少女は、震えながら頭を下げていた。 @@@@@@@@@@ 「か、会話じゃなけりゃ、な……。言えるんだよ。会話じゃなけりゃ……」 「智子さん、どこで覚えたんですか、そんなすごい言葉……」 「いや、カッコだけでも声優目指した奴なら、誰でもこれ知ってるから……」 一転してビクビクとした様子で、智子はロビンからの言葉に身を竦める。 「……もっと上手い奴も、もっと早い奴も、もっと声の綺麗な奴も山ほどいるし、わ、私のなんて、カスみたいなもんだ……」 「いや、そんなことないよ! 流石アタシのマスターだ! すごいよ――」 智子に、運転席の方から朗らかにグリズリーマザーが声を掛けていた。 笑みが見交わされる。 その瞬間だった。 唐突に、ステアリングが不自然な挙動をしていた。 「え――」 グリズリーマザーが反応する間もなかった。 焦げ臭い異臭と共に、急激にバスのハンドルが取られる。 「なっ、これは――」 タイヤが滑る激しい音と共に、屋台のバスは勢いよく横転する。 「へやぁ――!?」 「くっ――!?」 「何――!?」 「扶桑――!!」 「むくろさ――」 「何が――」 「エンジンに――!?」 乗客となっていた者全員が、座席から投げ出される。 悲痛な叫びが響く中で、唯一シートベルトを締める運転席にいたグリズリーマザーが、一段と悲痛な声を上げていた。 ――彼女は、バスに一体何が起こったのかを、目撃してしまっていた。 「みんな、逃げてくれ――!!」 その叫びの直後、バスが、爆発した。 運転席の直下から噴き出し、グリズリーマザーを飲み込むその爆炎を、嫌にゆっくりと、智子の視界は捉えていた。 @@@@@@@@@@ 「マスタァァアァ――!!」 智子の耳に聞こえたのは、グリズリーマザーの叫び声だった。 迫る熱風の中、彼女の青い毛皮が、智子の体を包んでいた。 ガラスの割れる音。 熱風。 轟音。 水音。 ぬかるみに濡れていく体。 智子を掻き抱くグリズリーマザーは、爆炎に巻き込まれた直後、その宝具を用いて即座に自身をマスターの目の前に再召喚していた。 マスターたる少女を抱きかかえ、爆発から逃れるように車外へ飛び出した。 智子は彼女に守られていたのだ。 それを察し、智子は震えながら感謝を述べようとする。 「あ、ありがとう、グリズリーマザー……」 だがその瞬間、目の前を覆っていた青い毛皮は、次第に空気に溶けるように薄れていった。 その姿が完全に消える前に、智子の目には、グリズリーマザーの背中が爆風や破片で大きく抉られ、焼け焦げているところが映った。 「え……」 智子は、呆然と身を起こした。 横倒しになったバスが、引き千切られたように捩れ曲がり、炎を上げていた。 その周囲には点々と、黒こげになった人型が転がっている。 成年男性の形をした炭が1つ。 成年女性の形をした炭が2つ。 少女の形をした炭が1つ。 少年の形をした炭が1つ。 智子がそれを、バスに同乗していた全ての人物の死骸だと理解するまでに、それほど時間はかからなかった。 「バ……、『バス、ガス爆発』……」 縁起悪いですよ……。という、そんな声が繰り返されたような気がした。 縁起が悪いどころではなかった。 目に映る事象を受け入れられず、智子は眼を見開いたまま、ただ呆然と座り込むことしかできない。 その彼女の前に、何かが蠢動しつつ地面を近づいてくる。 「ほ、へ……?」 呆けた彼女の前に蠢いているのは、白いゲル状の液体だった。 18禁動画やエロゲーの画面の中で見たことのある物体だった。 知識上、それは確かに智子でも知っているようなモノではあった。 だが、実物を見たことはない。 その鼻を突くようなカルキ様の濃い異臭。 白濁した液中に、糸を引いて覗く透明体と粒状塊のあらまし。 そんなものを間近で見るのは、これが初めてだった。 「え……、え……?」 なんでそんなものが自律的に動いているのか、智子には理解できなかった。 仲間が全員爆死した後で、理解しろという方が無理だ。 仲間が死んでなくとも無理だ。 そして理解できぬ間に、その白濁液は、勢いよく智子に飛び掛かろうとしていた。 「――ダメだマスター!!」 「ふひぃ――!?」 その瞬間、智子の体は、勢いよく後ろに引っ張られた。 飛び掛かる白濁液を躱し、ぬかるみから抱え上げられた彼女の体は、青い毛皮の中にあった。 「グ、グリズリーマザー……!?」 「くっそ……、あの爆発でも吹き飛びきってなかったのかい……! こんなナリでも知性があるたぁ……。マスターの令呪を食いつぶしたくはなかったのに……」 智子の手の甲に刻まれていた令呪は、消滅していた。 先の戦闘での消耗が1画。 バスの爆発から守られる際に1画。 そしてグリズリーマザーが、みたびその宝具を解放しマスターを守った1画。 合計3画が、綺麗になくなってしまっていた。 「い、一体、何!? 何なんだよぉ、これぇ――!?」 「知らん――!! こいつが、後からアタシの屋台にいきなり這い登ってきたんだ!! タイヤをスリップさせ、エンジン内に入り込んで燃料を爆発させやがった……!!」 なおも目の前に這い寄ってくる白濁液からじりじりと距離を取りつつ、グリズリーマザーは歯噛みする。 慄く智子をしっかりと抱きかかえ、そのヒグマは牙を噛み締めてタイミングを計った。 そして、再び白濁液が飛び掛かってきた瞬間、居合抜きのようにその爪が走った。 「『活締めする母の爪(キリング・フレッシュ・フレッシュリィ)』!!」 煌めくその斬撃が、白濁液を切り裂き、細胞たちを殺戮する。 だがその白濁液は、そのままグリズリーマザーの手に絡みつき、その前脚を這い上ってきた。 「な、なに――!?」 『活締めする母の爪』は、確かに僅かにでも触れたその細胞群を、死に至らしめた。 だがその白濁液は、増殖に増殖した、数十兆を超える生殖細胞の群体だった。 触れられた部分の細胞と、その他の部分の細胞とは、別個の独立した生殖細胞として活動している。 数十兆の個体の内、数万、数億が死滅したとしても、物の数ではない。 それら一群の細胞たちは、一斉に青い毛皮を這い、グリズリーマザーの下腹部から会陰の内側へと殺到していた。 「な、が――!? マ、マス、タ――、おがぁぁぁアァァァ――!?」 驚愕の直後、グリズリーマザーは苦痛に身を捩った。 路上に智子の体が投げ出される。 「あいたっ――」 尻餅をついた直後、眼を上げた智子の前で、グリズリーマザーの体が膨れ上がった。 そしてその体は、軽快な音を立てて炸裂した。 「――グッハハハハハハハハハァ!!」 あたりに、そんな恐ろしげな笑い声が轟いた。 智子にとっては、嫌になるほど聞き覚えのある声。 ついさっき、聞いたばかりの声だった。 「……よぉお、また会ったな。メスガキぃ……!」 「ひ、あ……」 炸裂したグリズリーマザーの血肉があたりに降りしきる中、その爆心地に佇む全裸の男が、その逞しい体を立ち上がらせていた。 ごきごきと首を鳴らす彼の総身には獣毛が生え、伸びたその髪の隙から覗く顔には牙が見える。 ついさっき、死闘を繰り広げたばかりの男の姿に、智子は恐怖の声を上げた。 「あ、あ、浅倉威――……!?」 「さぁぁて……。どうお礼してくれたもんかねぇ――!!」 血潮に濡れた髪を掻き上げ、浅倉は、野獣の笑みに唇を引き裂いた。 @@@@@@@@@@ 「いやぁぁぁぁぁ――!?」 智子の青いつなぎが、爪の一撃で引き裂かれる。 ぬかるむ道路の上で、発育の悪い彼女の体は、いともたやすく浅倉威に押し倒された。 「……まぁお礼参りの仕方なんて、喰ってやるしかねぇからな。 内側から喰わさせてもらうぜ、メスガキ」 「ひ、ひぃぃ――」 智子の咽喉は恐怖に引き攣る。 仰向けに押し倒された目の前には、ケダモノじみた全裸の男の、股間がある。 そのど真ん中に屹立する器官の威容と、そこから漂う臭気は、女性に本能的な恐怖をもたらすものであった。 その恐怖は、同時に渇望でもあった。 智子の精神は、目まぐるしく振り切れる情動と感覚に、耐えきれなかった。 未成熟な彼女の前に突き付けられるには、それは余りにも酷な代物だった。 「おげろぇぇぇ――!? ごばっ――、ごへぇ――!?」 恐怖を拒絶して、智子は吐いた。 仰向けになっていたせいで吐瀉物が逆流し、気管に入って噎せた。 その様子に、浅倉は智子に馬乗りになりながら笑みを零していた。 「クッハッハ……、マジで惜しかった。良いセンスしてたぜお前。 『咽喉にクソゲロ詰めて死ぬ』のはテメェだったが……。 ――俺が本当に『腐れチンボコ野郎』かどうか、死ぬ前に確かめてみるんだなァ!!」 破かれたつなぎの隙間から、色気のないブラジャーが引き千切られた。 ほとんど膨らみの無いあばらの浮いた胸部から、臍の目立つ腹部へと浅倉の爪が下り、腰の下までつなぎが引き裂かれてゆく。 「あぁ? なんだテメェ、ノーパンだったのかよ。こう見えて誘ってたってかァ? 良かったなぁあぁ!!」 「や、やべてぇ……、見る、なぁ……っ!!」 涙を零しもがく彼女の細い脚にも、容赦なく浅倉の脚が絡み押さえつけてくる。 Tanner分類のⅠ度に低迷する、同年代の女子と比較して余りにも貧弱な智子の体が、その凶暴な男性の直下に晒されてしまっていた。 浅倉は、そんな少女に対する配慮など一切しなかった。 ただ一息に、未成熟な彼女の対応器官とは不釣合いに巨大なその股間の器官を、彼女の体内へ突き込むだけだった。 「ひぎゃぁあぁぁあぁぁ――!?」 脳天を突くような痛みに、智子の体が弓なりに反った。 がくがくと痙攣する彼女を省みることなく、浅倉は鮮血の零れる彼女の会陰部へ、暴力的にその衝動を叩き付ける。 口角からあぶくを吹き、白目を剥きながら、智子は咽喉を絞る。 浅倉がその腰部を叩き込むたびに、痛々しい濁音が鳴った。 だがその音には次第に、高い水音が混ざってくる。 苦痛に喘いでいた智子の呻きにも、次第に熱いものが籠ってくる。 「あっ、あうっ、ううぅ――、こ、こんなのが、初めてなんて……っ」 「初めてで最期なんだぜぇ!? せいぜい楽しめや、オラァァ!!」 「あひっ!? いひぃ――!?」 智子は、そんな自分の身体の反応を拒絶するように、首を振った。 自由にならないその体はしかし、上気して赤くなっている。 舌を出し喘ぐ彼女の表情を歪ませているのは、果たして苦痛なのか歓喜なのか、わからなかった。 「おごぉおぉ――! 感じりゅ、感じひゃぅ、ごんなのでぇぇぇ――!!」 「よぉし、どんどん行くぜぇ――!!」 「あぎゅぅうぅうぅぅ――!?」 浅倉はその機を見計らってか、一段とその腰の挙動を激しくした。 突き込まれる熱源に、智子は身を捩る。 だがその動きは始めと違い、むしろその熱に自分から絡みついていくかのような動きだった。 細く白いその肢体が張り詰め、ぬかるみに汚れる。 野獣の体毛が、少女の柔肌と擦れ合う。 「やだ、怖い、ごわぃひいぃぃ――! こんなのならフェロモン、要らな、ぃぐぃぃ――!?」 「騒がなくてもすぐに喰い尽してやるぜぇぇぇ――!!」 「あっ、あっ、やっ、あぐぅ、いぎゅぅうぅうぅぅ――!?」 自分の体内で智子は、その熱の脈動が変わったことを感じた。 内奥深く突き込まれたその脈動の意味するところを理解し、智子は悲痛な叫びを上げた。 「や、やだ、やだぁぁぁ――、助げで――ッ!!」 「おら、行くぜ行くぜ行くぜぇぇぇぇ――ッ!!」 涙を零す彼女の体を抱え込み、浅倉は智子の体内へと、大量の体液を射出していた。 彼女の滑らかな腹部を波打たせるほどの勢いで、熱い液体が注がれる。 智子は身を反らして咽んだ。 「あっ、あっ――、ぁあぢゅいぃぃぃぃぃ――!!」 両者の接している腰部から、溢れた白濁液が吹き零れる。 痙攣し脱力した彼女の様子に、浅倉は満足げに笑う。 これですぐにでも、彼女の体内を食い破り、また新たな浅倉が生まれ落ちてくるはずであった。 「ふぅ、もう終わりだな――」 「……ええ、もう終わりです」 そんな一仕事を終えて息を吐いた浅倉の肩を、背後から叩くものがあった。 突風のコミューターに乗って今この世に着いたように、それは突然出現していた。 振り向いた彼の前に立っていたのは、真っ黒なヒグマだった。 枯れ木のような痩せたヒグマが、その表情に怒りを湛えて、彼を睨みつけていた。 「――いい加減に、して下さい」 ヒグマはそう言って、浅倉の顔面を思い切り殴った。 @@@@@@@@@@ 「グアァァァァァァァ――!?」 その拳で、浅倉は路上に張り飛ばされた。 ヒグマは彼を怒りの視線で見下ろしながら、苦々しく言葉を吐き捨てる。 「カルテを書いていて、私はこれほどまでに恐怖を感じたことはありません……。 ……あなた、ヒト半分はどこにあるんですか? 気の半分を無くしたんですか? 魂が希薄なくせに、ここまでタチが悪いとは……。もう半分の本体はどれほど悪性なんですかね……」 「――何言ってやがる……ッ! 何者だテメェ!!」 「ヒグマ帝国の、シーナーです」 立ち上がった浅倉の前で、シーナーはその痩せた前脚を額にやり、落胆の色を示しているのみだ。 浅倉は、倒れたままの智子を見やる。 既に新たな浅倉が食い破っていておかしくない彼女の肉体は、まだ浅倉が押し倒した格好のまま朦朧としている。 「……出てきやがらねぇ! テメェが何かしたって訳だ……!」 「ええ。私です……」 浅倉の鋭い言葉に、シーナーは応答するのも疲れるかのように呟きを返す。 浅倉は、彼へ牙を剥き、舌なめずりをしてみせた。 「……じゃあつまり、まずテメェを喰ってからにしろって訳だなぁ……?」 「違います。これは全てあなたの見ている幻覚なのですから、そんなことはできません……」 「ハァ? 幻覚だぁ――?」 浅倉は、ヒグマの疲れたような言葉を理解できず、舌打ちする。 「良かった……。良かったよぉ……」 その時、倒れていた智子が、鼻をすすり上げながら身を起こしていた。 破れたつなぎを掴んで体を覆う彼女は、涙を零しながら、何もない後ろの方へと顔を向けた。 そうして精一杯微笑みながら、手を振る。 「安心してくれ、みんな……。私はこんな腐れチンボコ野郎に犯されてなんかないし……。 グリズリーマザーもロビンも、こんな目にはあってないから……。 こんな野郎の幻覚じゃなく、次の話を見てくれよな……。よろしくな……」 「誰に言ってやがるこのガキ……!」 気が触れてしまったような智子の挙動に、浅倉は舌打ちする。 「とにかくテメェは……、食い殺してやるぜぇぇぇ――!!」 浅倉は彼女を捨て置き、振り向きながら、シーナーに向けて思いきりその腕を振り被っていた。 「あぁ……。ようやく、焼けましたか」 「な、に――」 だがその瞬間、中途半端に爪を振り抜いた空中で、浅倉の動きは止まっていた。 どんなに力を込めても、彼はもうそれ以上動けなかった。 眼球が焼けていくかのように、目の前のヒグマの姿が、視界が、真っ白く塗り潰されてゆく。 浅倉の全身を、例えようもない熱さが襲う。 浅倉威の世界は、じりじりと焼けて、真っ白に固まっていった。 @@@@@@@@@@ 「――久々に、恐ろしい思考を覗いてしまいました……」 アスファルト道路の上で、真っ黒なヒグマが一頭、ぽつりとそう呟いていた。 彼の目の前には、剥き出しのアスファルトの上で白く固まっている、蛋白質の塊があった。 目玉焼きの白身のように干乾びてしまっているそれは、『浅倉威の精』とされる、大量の白濁液だった物体だ。 「もしこれが、グリズリーマザーさんの屋台に追いついてしまっていたらと思うと……。 いえ、やめましょう……。とりあえずこの細胞群は死滅したのですから……」 佐倉杏子たちを殺滅し、そのヒグマ――、シーナーは、北へ急ぎ走っていた。 そのさなか、彼は偶然にも、目の前のぬかるんだ道をかなりの速度で蠢き走っていく、大量の白濁液を目撃してしまっていた。 ヒグマの中でもかなり色々なモノを見聞してきた彼ではあるが、そんな凄まじい光景を目にした時は、流石に驚愕で呆然とするしかなかった。 いくら同じ男性といえど、そんな名状しがたい代物は、十分シーナーの心を寒からしめた。 彼は生理的な気持ち悪さと恐怖を感じて、その白濁液を幻覚で誘導し、乾いた路上に留めていた。 正直、今すぐオートクレーブにでもぶちこんで殺菌殺滅したいところだったが、無い以上仕方がない。 津波の洗った熱いアスファルト道路の上で、彼は日差しを以てその白子を塩焼きにしたのだ。 この塩焼きは、あくまでその白濁液が勝手に焼けるような場所に留まっていたがための自然死である。 そのため、先の佐倉杏子たちの同士討ち然り、彼が参加者を直接殺したことにはならない(と、シーナーはそう解釈している)。 この白濁液が参加者なのかどうかも判然としなかったが、念には念を入れて彼はそうした。 というか直接触りたくなかった。 その間に覗いていた『浅倉威の精』の思考は、驚くべきものだった。 蠢く白濁液そのものの様態以上に、予測された未来のシュミレーションは心を寒からしめた。 それはある意味、先の相田マナという少女の思考よりも生々しく恐ろしかった。 このゲル状物の群れを先に行かせてはなるまい――、と思ったシーナーの直感は、正しいものだったことになる。 「グリズリーマザーさんもそうですが、なぜヤスミンがこんな所に……? マスターだというあの少女は、亡くなっていたはずでは……? あの神父のような方も、魔術師だったはず……。私のいない間に帝国で何があったのですか……?」 浅倉威という、参加者だった男は、つい先ほどまで、グリズリーマザーや医療班のヤスミンが同行する人間の一段と戦闘を行なっていたらしいのだ。 しかも、その人間たちのほとんどは正体が掴めない。 そばかすの少女と、背の高い娘は、シーナーの全く知らない人間であるし、残りの3名は既に死んでいるはずの人間だ。 ヤスミンが同行している以上、何かしら正当な理由はあるのだろう。 だが、現在の地下の状況確認とも合わせ、彼女に会って確かめないわけにはいかなかった。 彼は、西方に折れようとしていた歩みを、東の方角へと向ける。 この白濁液以外にも、本体たる浅倉威の半身がどこかにいるのだろうが、今はそんなもの捨て置くしかない。 「とにかく、もう少しですね……、女性に対する畏敬の念というものを抱きましょう、あなたは」 日差しに焼け死んだ白子の群れへと虚しく言葉を投げ、シーナーはがっくりと疲れた様子で立ち上がった。 薄情と情けを持って、彼はまた往診に向かう。 【浅倉威の精@仮面ライダー龍騎 死亡】 【F-3とF-4の境界付近 街/夕方】 【穴持たず47(シーナー)】 状態:ダメージ(大)、疲労(極大) 装備:『固有結界:治癒の書(キターブ・アッシファー)』 道具:相田マナのラブリーコミューン [思考・状況] 基本思考:ヒグマ帝国と同胞の安寧のため、危険分子を監視・排除する。 0 ヒグマに仇なす者は、殺滅します 1 まだ休めるわけないでしょう、指導者である私が。 2 莫迦な人間の指導者に成り代わり、やはり人間は我々が管理してやる必要がありますね!! 3 モノクマさん……あなたは、殺滅します。 4 懸案が多すぎる……。 5 デビルさんは、我々の目的を知ったとしても賛同して下さいますでしょうか……。 6 相田マナさん……、私なりの『愛』で良ければ、あなたの思いに応えましょう。 7 佐倉杏子さん……、惜しい若者でした……。もしも出会い方が違えば……。 8 何があったのですか、ヤスミン……。 [備考] ※『治癒の書(キターブ・アッシファー)』とは、シーナーが体内に展開する固有結界。シーナーが五感を用いて認識した対象の、対応する五感を支配する。 ※シーナーの五感の認識外に対象が出た場合、支配は解除される。しかし対象の五感全てを同時に支配した場合、対象は『空中人間』となりその魂をこの結界に捕食される。 ※『空中人間』となった魂は結界の中で暫くは、シーナーの描いた幻を認識しつつ思考するが、次第にこの結界に消化されて、結界を維持するための魔力と化す。 ※例えばシーナーが見た者は、シーナーの任意の幻視を目の当たりにすることになり、シーナーが触れた者は、位置覚や痛覚をも操られてしまうことになる。 ※普段シーナーはこの能力を、隠密行動およびヒグマの治療・手術の際の麻酔として使用しています。
https://w.atwiki.jp/hellosweet/pages/131.html
ムーンライトホロスコープ ショールーム リスト imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。
https://w.atwiki.jp/plum1122/pages/113.html
コープル autolink シルヴィアの息子で,カパトギア城前に置き去りにされていた。ハンニバルに拾われ僧侶となる。 【聖戦】では9章で登場するのにレベル1とは何事か!と多くのプレイヤーをびびらせたに違いない。【トラキア】ではワープの杖をそっと包んで渡してくれるが,「どうせなら君,杖Aなんだからそれ持って【聖戦】で出てきなさいよ…」と思わせた。 いや,ありがたいけどね,ワープの杖ね。ていうか,ここで仲間になっていれば問題なかったんじゃ…。このときは戦う意志がなかったのね,オーケー。 アルテナに淡い思いを抱いている辺りがとても可愛い。すべての女性キャラより年下(パティには「君だって子供じゃないか」とか言ってたけど)と思われるため,彼がトラキアへ帰る場合のEDで,彼の恋人たる女性のセリフは非常に怖い。特にラナがオススメ。 タグ:【トラキア】 【聖戦】 こ 人名 司祭 男性 上へ
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/812.html
ロスコー 名前:Roscoe デビュー:『オリバー ニューヨーク子猫ものがたり』(1988年) 概要 サイクスの飼っている凶暴なドーベルマン。デソートの相方。 登場作品 1980年代 1988年 オリバー ニューヨーク子猫ものがたり 2000年代 2001年 ハウス・オブ・マウス ミッキーとディズニーのなかまたち* 声 トーリアン・ブラック(1988年) 小林清志(1990年)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/46317.html
ブラックドッグ ヘルハウンドの別名。